プルーストの小説であまりにも有名なお菓子マドレーヌ。
私もけっこう好きで、ときどき食べたくなる。
ここ2〜3日も食べたくなっていて、「焼こうかなー」と思っていた
そのとき、ふと「なんで、あれ、マドレーヌって名前なんだろう??」
という疑問が...
もっともありそうなのは最初に焼いた人、もしくはその妻や娘、恋人が
マドレーヌだったか、そのお菓子を献上された人がマドレーヌという名前
だったか。
次にありそうなのは2つあって、ひとつはあの貝殻の形。
ホタテ貝はフランス語ではcoquille saint-jacques、
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の印でもある。
というわけで、この巡礼に何か関係があるのかもしれない、という仮説。
ちなみにサン・ジャック/サン・ティアゴは聖ヤコブ。
もうひとつは「マドレーヌ Madeleine」という語。
マドレーヌはフランス語でマグダラのマリアのこと。となると、マグダラ
のマリア信仰と関係しているのかもしれない。(あまり突っ込んでくと
『レックス・ムンディ』の世界へ入っちゃいそうだけどw)
一口にお菓子の名前といっても、いやぁ、それはいろいろな歴史が
あるんだろうなと、ついその筋の文献を漁ってみたい衝動にかられて
しまう。
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