Je ne suis pas là pour être aimé / 2005 / フランス
人生に疲れた中年男、医者から運動を勧められたことから通い始めたタンゴ教室で若い女性と出会い、やがて心を通わせ始めるが ...
先日観た「シャンボンの背中」がよかったので、興味を持ったステファヌ・ブリゼ監督の映画。
観始めて最初におやっと思ったのが原題 Je ne suis pas lá pour être aimé、直訳すると「愛されるためにここにいるわけではない」で、邦題とは正反対のタイトル。どういうことなんだろう、しかも完全に「Shall we ダンス?」のような設定だし..
「シャンボン〜」同様台詞が少なく、繊細な映像で多くのことが語られる。ラブストーリーでもあるがもっと深く、男女の愛を越えた愛、たとえば家族の愛、について描いている。結局、愛されるためにここにいるわけじゃない→もうすでに愛されている、後はそれをに気づいたり、受け入れたりすればいいということなのかな。
この後主人公は、彼女は、息子はどうなったんだろうと思わせながら終わるところがいい。人生について思いめぐらされる大人の映画。
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