11月の読書メーター読んだ本の数:8
全体主義の起原 2 ――帝国主義の
感想帝国主義の内包する諸問題が検討されるが、運動、人種、官僚制、政党制、無国籍・無権利、人権とどの項目をとっても目がくらむような議論が展開し、特に第4章以降はスリリングでさえあって夢中で読んだ。『ブラッドランド』『ブラックアース』でも度々言及されていた「無国籍」状態だが、これは大きなキーワードだ。とにかくどの問題も極めてアクチュアルであり、現代の諸問題に関心がある人にも必読だと思わされる。/ 1,2巻を読んでオーストリアへの歴史に興味がわいてきた。
読了日:11月06日 著者:
ハナ・アーレント,大島 通義,大島 かおり,ハンナ アーレント,Hannah Arendt湖の男読了日:11月08日 著者:
アーナルデュル・インドリダソンギリシャ語の時間 (韓国文学のオクリモノ)の
感想哀しい物語なのだが、美しい小説だった。言葉、文字への自覚的なところが多和田葉子を思い出させた。
読了日:11月10日 著者:
ハン ガン呼び出された男―スウェーデン・ミステリ傑作集― (ハヤカワ・ミステリ1922)読了日:11月11日 著者:
スティーグ・ラーソン,ヨハン・テオリン,ヘニング・マンケル,マイ・シューヴァル,ペール・ヴァールー,オーサ・ラーソン,シッラ&ロルフ・ボリリンド,トーヴェ・アルステルダール2084 世界の終わり読了日:11月14日 著者:
ブアレム サンサルチリ夜想曲 (ボラーニョ・コレクション)読了日:11月17日 著者:
ロベルト・ボラーニョ運命と復讐 (新潮クレスト・ブックス)の
感想おもしろかったー これ、実はマチルドが書いた小説とも読めるんじゃないかなと思った。第一部は不都合なことは書かずに書こうとする。でも、第一部の最後でロットはある事実を知って苦悩し、その後まもなく亡くなってしまう。ロットの死後マチルドもまた知らなかったことをいろいろと知ったことで書き直したのが第二部と。同時に、第一部が喜劇で第二部が悲劇とも読める。ただし、「「(悲劇か、喜劇か。それは見方次第だ。)」(P.270) いずれにせよ、ギリシャ神話を下敷きに様々な小説への目配せもあって、ぐいぐい読ませた。
読了日:11月20日 著者:
ローレン グロフユリイカ 2017年9月号 特集=ジム・ジャームッシュ ―『ストレンジャー・ザン・パラダイス』から『パターソン』『ギミー・デンジャー』へ―あるいはイギー・ポップ&ザ・ストゥージズ―読了日:11月22日 著者:
ジム・ジャームッシュ,アダム・ドライバー,永瀬正敏,伊賀大介,村上虹郎------------------------------------------