4月の読書メーター読んだ本の数:14
天使の恥部 (白水Uブックス)読了日:04月03日 著者:
マヌエル・プイグJ・G・バラード短編全集1 (時の声)読了日:04月06日 著者:
J・G・バラード百年の散歩の
感想「わたし」が散歩する10の人の名前にちなんだ通り。散歩といってもするっと歩いてしまえずに、ふとしたことから過去、現代へと思いがひっかかる。と同時に「言葉」もひっかかる。それは街も人もいろいろなことの積み重ねであるから。読んでいて愛おしくなるような本だった。読了日:04月08日 著者:
多和田 葉子カフカ ポケットマスターピース 01 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)の
感想「巣穴」がとにかくすごい。(トンマーゾ・ランドルフィ『カフカの父親』の「ころころ」を思い出した。)読了日:04月09日 著者:
フランツ カフカJ・G・バラード短編全集2 (歌う彫刻)読了日:04月13日 著者:
J・G・バラード人生の段階 (新潮クレスト・ブックス)の
感想第一部では気球に入れあげた人々についての歴史的なエピソード、二部では一部に登場した二人の恋愛模様を語るフィクション、そして三部が妻を亡くしてからの悲しみの日々を綴るメモワールになっている。「組み合わせたことのないものを二つ組み合わせてみる」と世界が変わる。バーンズにとって妻パットとの結婚はそうしたものだったのか。淡々と綴られるが故に心揺さぶられる。一部と二部が『フロベールの鸚鵡』(1984年)を彷彿とさせるけれど、それもまた30年連れ添った妻へのオマージュなのかもと思って胸を打たれた。読了日:04月13日 著者:
ジュリアン バーンズこびとが打ち上げた小さなボールの
感想ずっしりとした読み応えだった。70年代の韓国を描いた小説だが、今でもあちこちで続いている同様のことまで照射する普遍的な強さのある小説に思われた。読了日:04月14日 著者:
チョ・セヒ羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季の
感想イギリスの湖水地方で羊飼いとして暮らす著者がその一年間を綴る。何世代にも渡って繰り返されてきた暮らしの苦労と喜び、そしてプライド。ひとつの家庭の暮らしを描きながら、同じ時代に生きるすべての人に問いを発しているようだ。読了日:04月15日 著者:
ジェイムズ リーバンクス,James RebanksTHIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本読了日:04月17日 著者:
ブレイディ みかこ処刑の丘読了日:04月19日 著者:
ティモ・サンドベリ10:04 (エクス・リブリス)の
感想それぞれのエピソード、特にクリスチャン・マークレーの"The Clock"や全損美術の話、生協でボランティアをしたときのヌールの身の上話など、どれも魅力的で引き込まれる。主人公が"The Clock"について言うように、全体を統合してそこに意味を見いだしたくなるが、この本の読者もまたそれに抗うべきなのだろう。むしろ「ほんの少し違うだけで」というモチーフがそれぞれのエピソードによって反復される、まるで変奏曲のような小説というべきか。読了日:04月21日 著者:
ベン・ラーナーギリシア人男性、ギリシア人女性を求む (白水Uブックス)読了日:04月24日 著者:
フリードリヒ デュレンマットアメリカーナ読了日:04月27日 著者:
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポート読了日:04月28日 著者:
ブレイディ みかこ--------------------------------------------