A Torinoi Lo / 2011 / ハンガリー・フランス・スイス・ドイツ
冒頭の馬のシーンから圧倒的な映画だった。風が吹き荒れる中、簡素で過酷な暮らしを淡々と描いているのだが、この美しさと深さはなんだろう。存在の強さと美しさか。
筋立てはおそらく「創世記」の逆行なのだろう。最初に神は「光あれ」と言ったのだから、六日目には油はあるのに灯りがつかなくなるのだ。そして、七日目はない。そこにあるのは死(「神は死んだ」?)。
黒の強いモノクロが美しい。
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